賛否両論③【SMの女王様】

数年前、お付き合いで銀座にあるSMバーに立ち寄る機会があった。

 

不思議な空間、明るめの照明にしている店内は意外だった。

案内された席の隣に妖艶な女性が一人で飲んでいた。

見とれてしまうほど素敵な女性だったので、思わず話しかけてしまった。

よく来る馴染みの店で、客との待ち合わせ時間まで時間を潰していると言っていた。

 

「SM癖はないけど世界は覗いてみたくて初めて来店したら、魅力的なお姉さんがいらしたので話しかけてしまった」と正直に話すとご好意をいただけたようで・・

私「SMの女王をしているんです」と話し始めた。

女王様とは・・このゾクッとする妖艶さ納得です!

職業的にはSMの女王様。私生活では完全なるドM。依存気質だという。

ドSの彼氏に「Sの本質を勉強してこい」と命令され従順に世界に飛び込み

今では性的にも心理的にも彼を理解できるようになったと言っていた。

「客には絶対言えない話だけどね」っと笑った。

 

客との待ち合わせ時間になって席を立ち

「お姉さんもSMの女王様を経験してみたら?」と含ませた言葉を残して

去って行ったが・・

 

人は陰と陽。静と動。SとМ。

両極端を持ち合わせていると私は思っている。

見透かされているようだった。

後にも先にも女性を性的対象に見たことはないが

隠せない品位の中に危なげな強さを持った素敵な女王様だったら

委ねてみてもいいかも。

素敵な夜でした。